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母校の埼玉県立浦和高校にて講演(トーク&ライブ)

母校の埼玉県立浦和高校にて講演(トーク&ライブ)でした。
貴重な機会なのでホームページの「NEWS」にも”宮 武弘からのレポート”として記しておきます。

各地の大学、高校、小学校などなど色々なところで授業や講演をしてまいりましたが、母校は初!
とても嬉しい機会。お声がけいただき、ありがとうございました!

テーマ:
『“好き”が未来をつくる – 浦和高校からミュージシャンへ』
— 好きなことで食べていけるようになるまで —

講演の話をもらってから「自分が出身校である浦和高校の皆さんに伝えたいことは何だろう?」と考えた結果、いわゆる進学校(毎年、東大合格が3、40名いる)の学生たちが、偏差値社会という限られた価値観に縛られず、興味が出たものにたくさんチャレンジしてもらいたいなと思い、決めました。

<ざっくり内容!>

・プロフィール紹介、から、ライブ(1)「アウトドア最高」

講演だと思って油断してるだろうから、早めに歌いました。笑
一瞬にして目が覚めたように、生徒たちが「は!!!」って顔で、すぐ手拍子もコール&レスポンスもしてくれまして、その反応の速度、嬉しかったです。笑

・学生の頃の話(高校まで)

小中高とずーっとサッカーをやっていたこと。
浦和高校にもサッカーをしたくて受験して入学したこと。
高校の文化祭でバンドに参加して、音楽にも少し触れるようになること。

>>サッカー以外の趣味(音楽)があったことで、友人関係がひろがったり、濃くなった。
(サッカーの苦楽については今回は話さず。笑)

・学生の頃の話(大学編)

音楽を本格的に始める。
サッカーは引退。部活には入らず、サークルでゆるやかに。
海外に”旅”に行くようになる ← これがポイント!

>>世界の多様性にふれ、自分の価値観は世界の選択肢のごくごく一部であることに気づく。

・大学卒業後
一般的な就職活動をせず、表参道のイタリアンで料理のバイトをしながら音楽活動を続ける。
料理はクリエイティブだ、という話も。笑

・2007年 ピアノバンドのボーカル&ピアノとしてデビュー
各種メディアに出始める。

・2014年 バンドからソロに転向
メイン楽器をピアノからウクレレに変更。
このあたりから、アウトドア、サッカー、ビールなど趣味で繋がった仲間とも一緒に何かをやるようになる。

ライブ(2)「GOAL」
サッカーの話にも絡めて、サッカーの曲。

・全問正解クイズ!
「将来、やりたいことがある OR ない」度合いを5択
「趣味や好きなことはいくつありますか?」数字で答える。

全員本気で手を上げて意思表示(感謝!)。2、3人には具体的に教えて貰いました(答えて盛り上げてくれたみなさん、どうもありがとう!)

<まとめ:伝えたいこと>

・好きなことがあるなら、続けてみよう!
続けると仕事になるタイミングも多く作れる。
人生とはそもそも、受験とか、新卒採用とか、1回のタイミングで白黒つけられるものではない。
それで食べていくには多少時間はかかるかもしれないが、その過程も全て素晴らしいものです!

・趣味は続けよう!
それによってコミュニケーションが生まれ、友達もでき、人生の可能性をひろげてくれる(辞める必要はない!)
日本だと仕事にならないものは辞めた方がいいという文化があるが、あれはマジでいらない。

・やったことがないことをイヤがるのはやめよう。
そこに自分がまだ出会っていない”好き”があるかもしれないから!!

続いて激アツだった質問コーナー。


<質問コーナー(抜粋!)>
聞きたいことを準備してくれた学生が何人もいて、なんだかこちらが泣きそうでした。準備とは愛情です!

Q1:7年前の長野松本のビアガーデンに出演されていたのを覚えてますか?実は僕、そこに家族で行ってて宮さんと写真撮ってもらったんです!それがこの写真です!(会場が盛り上がる!笑)
当時、小学校で吹奏楽をやっていたんですが、宮さんがその時に「吹奏楽、いいねー!続けた方がいいよ!」って言ってくれて、今もこうしてこの学校で吹奏楽を続けてるんです!

A1:うおーー、なんてことだ!!!
テレビの企画かと思うくらい完璧な演出でした。覚えてます。どうもありがとう!笑

Q2:音楽を続けてきて一番楽しかった瞬間は?

A2:この仕事のすごいところは、一番が更新されていくこと!
なので、今年が一番楽しいです!
具体的にあげるなら、5/17の超宴@北軽井沢!

Q3:音楽の道に進むと決めた時、他に安定した仕事がある中で、不安とか迷いはなかったのでしょうか?

A1:大学卒業時に、なんとなく就職する(やりたいことかどうか置いておいて)友達が結構多くて、そこに対して自分は全く魅力を感じず、せっかくなら好きなことをやりたい、と思った。色んな仕事をしながら好きなことを続けてステップアップしていくのがベターかなと思ったので、迷いはなかったですね。

Q4:音楽で食べていけるようになるまでに、途中で”努力の方向性が合ってるのか?”と思う瞬間はありましたか?

A4:日々、思います!笑
このやり方あってるのかな?と、近道を探したくなる。でも、この状態がずっと続いてくっていうことに途中で気づきました。笑
というのも、クリエイティブなことをやるというのは、常にチャレンジし、うまくいったり転んだりするものなので、合ってるのかな?と確認してるのは、チャレンジしてる証拠であって、その過程も全て大事な経験として身につくので、ぜひチャレンジしてくださいね!

Q5:作曲は勉強しましたか?自分は作詞がなかなか思いつかないんですが、どうやってるんですか?(軽音楽部)

A5:作曲の勉強、しましたね(今も!)。楽譜の書き方も。あとは楽曲をコピーしていって、コードの展開をストックしていく。とくに自分が好きな楽曲がどうやってできているのかを探ると、使える日がくる。歌詞は、言いたいことを見つけると、達成したいゴールに向かう言葉選びがしやすくなる。この曲ではこんなことを言いたい、というのを見つけてみてください!

Q6:バンドがなかな続かないんですが、続けていくにはどうしたらいいですか?(軽音楽部)

A6:大前提として、バンドとはいつか解散するものです!(ごめん!笑)
男同士、何人も集まって、たくさんの音楽を聴いて演奏していくと、好きなもの、やりたいこと、というのが各自どんどん生まれてくるので、すれ違ってきて当たり前。
パートが足りない時は「外部(違う学校)から連れてくるのはどうしょう?」
あとは、人とすれ違う時って、相手に対して「こうしてほしい!」という気持ちが強くなる時なので、まず相手を認めてあげることで、相手がやることを許せるようなってくる。そうやって向き合ってみてはいかがでしょうか?それによって、人間力が上がりますので!笑

Q7:僕には2つ夢があります。1つは商社に入って農業問題を解決すること、2つ目は、アニメーター。しかしアニメーターの収入が低いと言われているので、そちらを選んだ場合、生計を立てれないのではないかと不安になります。宮さんはこういう場合、どのようにお考えでしょうか?

A7:ぜひ両方やってみてください!
両方、一生懸命やってみると、自然にどちらか決まってくることもあると思う。
ゴールした先の不安を考えるよりは、今、ワクワクしてる自分を大事にしてほしい!
具体的なことも言うと、農業のことも勉強してるアニメーターなら、農業問題や自然にも精通したアニメや演出ができるようになるだろうし、アニメーターの勉強している商社(農業関係)なら、プロモーションでアニメを使うという時に、アニメをちゃんと立てて(リスペクトして)仕事ができる。これが超大事なことで、自分が触れたりかじったりしたものは、その凄さがわかるのでリスペクトでき、良い仕事(協業)ができる。あとお金のことは、ちゃんと作家として実力がついていけばどうにかなる!自分もどうにかなってるので共にがんばろう。笑

以上

学生の素直さと熱量の高さに触れることができとても嬉しかったです!
参加してくれた皆さん、企画してくれた浦高教員のみなさん、ありがとうございました!

またどこかで会える日を楽しみにしてますね!
宮 武弘